ごきげんよう。
むつ丸です。
先日、幼稚園での初めての保護者会がありました。
その中で、園長先生がお話されていた「なるほど」と思った話をピックアップしてみました。
保護者会の冒頭でのこと。
この3日間の園での様子をスライドで映しながら説明をしてくれました。
泣いていた子がどのようにして泣き止んだか、園庭ではどのように遊んでいたか、室内ではどう過ごしていたか。
園長先生ならびに主任の先生からその時の詳しい状況がきけて、一人ひとりをちゃんと見ていてくれているんだなって安心しました。
その中で「かーしーて。いーいーよ」について園長先生がこんなふうにお話をしていました。
ブランコに乗っている子の写真が映し出された時。
楽しそうにブランコに乗っている写真でしたが、先生の話では年中のお姉さんが乗っていたところにその子がやってきて、「かーしーて。かーしーて」と何度も言っていたそう。
それを受けて、年中のお姉さんが譲って?くれたみたいです(笑)
そしてその後も「お友だちが来ても譲らずにずっと乗っていました」とか(笑)
そんな話の後、園長先生がこんなことを話してくれました。
本当に「かーしーて」って言うことができるようになるのは、来年、再来年ですよ。
年少さんの「かーしーて」って言うのは、つまりは「かせ!」ってことだし、なんというか<アブラカタブラ>とかっていう呪文みたいなものですよね。
「かーしーて、いーいーよ」って、今は親とかに「そういうときは『かして』って言うんだよ。かしてって言われたら『いいよ』って言うんだよ」って言われているからそう言っているだけ。
「かして」って言われていろいろ自分の中で「譲ってあげよう」と思って「いいよ」って言えたり、「え?まだいま始めたばかりだし…」と思って「ちょっと待ってて」って言ったり。そういうようなことを含めての「かーしーて、いーいーよ」って言えるようになるのは、これから色んな経験をした1年後、2年後なんです。
年少さんのこの1年間で、「かーしーて」って言われたら「ヤダ!」って言ったり、そういったことをちゃんと経験して、年長さんになったときにはかして欲しいから「かして」って言ってみたけど、その時の状況を自分で判断して「まだ始めたばかりだから貸してくれないな」と思ったらちょっと待っていようとか、そういうことができる子にこれから育てていきましょうね。
こどもちゃれんじの教本でも、「かーしーて」って言ったら「いーいーよ」って言ってあげようねという場面があります。
でも「そんなに簡単に『いいよ』って言えないよな」なんて思いながらいつも読み聞かせていました。
かと言って、「状況によって受け答えが違ってくるよ」なんて子どもにどう噛み砕いて説明しても、理解してもらうのは難しいです。
だから、入り口としてはこれでいいんだと思います。
まずは単純なことから覚えて、そこから「こういう時はどうすれば?こう言われたけどでも……」とたくさんの分岐点を経験して、ようやく本来の「かして、いいよ」ができるようになるんですね。
園長先生のお話を聞いて、自分の中でも答えが落ち着きました。
保育園のときよりも数倍のお友だちや、その倍のお姉さん、お兄さんがいるなかで、これからどう揉まれていくのか。
楽しみですね^^
おそまつでした。
o(_ _"o)