ごきげんよう。
むつ丸です。
年少組さんは、立ったまま靴を履く活動を始めています
先日の保護者会、スライドでその様子を映しながらそんな話になりました。
色々とできることを増やしていくんだな。
聞いたときはそんな感想でしたが、どうやらそんな単純な話ではなかったんです。
最近の小学校低学年は立ったまま靴を履けない?
小学校の先生と話しをしたんですが、小学生に入ってきた子たちが靴を立って履けないんです。立って履けるように幼稚園でも指導して欲しいな〜。と言われたんです。
幼稚園の先生がたもびっくりしたとの事。
聞いていた私もびっくりです。
近年、小学生の運動能力の低下が話題になりますが、こんな生活レベルまでの脅威になっているとは思いませんでした。
どうやら体幹の発達が未熟なのが原因だそうです。
人間には発達の順番がある
そう先生がおっしゃっていました。
小さいときは必ずこの順番を経て、心も体も成長していくのだそうです。
①平行遊び
場所は共有しているが、相手とのやり取りはなく(少なく)それぞれがそれぞれの遊びをしている状態。
砂場で遊んでいても、この子はスコップで穴をほっている、この子は砂を固めて何かを作っている、といったのがあちこちで繰り広げられていて、その結果、となりの子が邪魔だと砂をかけたりしてしまうことがある。
2〜3歳くらいに多い傾向。
②連合遊び
場所と遊びを共有するが、あくまでも主役は自分!
みんなでおままごとをやっても、みんなママ役をやっているとか、お友だちと同じ遊びを共有しているけど、それぞれが自分の好きなように進めたがる。
4〜5歳に多い傾向。
③協同遊び
みんなが協力し合って遊べる。
おままごとでも、〇〇ちゃんがママ役なら私はお姉さんね、とか協力したりルールを意識しながらお友だちと遊べるようになる。
5〜6歳頃からみられる。
年少さんは①と②の間
「お友だちと一緒に遊ぶ」ことがなかなかできないと相談を受けますが、それは発達の順番からしたら当たり前のこと。
平行遊び「一人遊び」を十分にやったあとに、連合遊び「お友だちと遊ぶ」ができるようになる。
そう先生はおっしゃってました。
年少さんは、ちょうどこの平行遊びから連合遊びに移行する発達段階だとのこと。
たしかに、お嬢を見ていると②よりではあるけど、①と②をいったりしている感じだ。
身体の発達段階
次は身体の発達段階のお話でした。
3歳くらいになると片足で立てるようになります。
ただしあくまでも基準で、平均がこれくらいってだけで振り幅は大きいから、3歳になったからって必ずできるというわけではないです。
できる子、できない子がいるのは当たり前で、子どもごとの様子も見ながら、やってみる→失敗→またチャレンジを繰り返して成長を見守っていかないといけない。
そうおっしゃっていました。
立ったまま靴を履くために体幹を育てる
ただ、片足で立てるからといって、すぐさま立ったまま靴を履けるかと言うと違うらしいです。
3歳で片足立ちできる時期は、平衡感覚が生まれてくる時期でもあって、そこで体幹を育てるのが大事な時期なんだとか。
椅子に座って靴を履いてみて、それができたら今度はなにかに寄りかかって片足で立ってはいてみる。
それができたら、片手をついて立ったまま履いてみる。
それができて、初めて支えも使わずに立ったまま履いてみる。
そういったことの積み重ねをして体が成長していき、やがて就学した時に手先を使って文字を書くという行動にも繋がっていくのだそうです。
成長を大切に観察すること
大人は、自分が子どものころできなかったことってあまり覚えていないですよね。
だからできないことがあると「◯歳なのになんでできないんだろう?」って考えてしまいがちです。
でも、みなさんもそういった過程を経て、立ったまま靴を履いたり、文字が書けるようになったりしていっているんです。
まずは、子どもの成長をひとつひとつ大切に観察すること。
ひとつができたら、次へステップアップする。
その過程を見守っていくことが大切です。
そう締めくくってこのお話は終わりました。
最後に
保護者会での話は、子育ての狭くなりがちな視野を広くしてくれます。
本当に、子どもと一緒に親も成長していくんだなって実感させられますね。
成長過程を見守ることの大切さ。
その言葉を大切にしたいと思います。
おそまつでした。
o(_ _*o)