ねこのてもかりたい

子育てとオタクを両立させる方法を日々模索しているアラフォー主腐の雑記帖。勝手気まま、思うままに書き散らかしています。

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【My Favorite 小説】創竜伝


ごきげんよう。

むつ丸です。

 

 

この週末、東京では雨風が渦巻いて、遠くでは春雷が鳴り響いていました。

毎年この時期になると、ある一節が耳の奥に聞こえます。

 

20世紀の終わりを数年後にひかえたその年の3月末、春の嵐が東京を襲った。

 

創竜伝 第1巻の冒頭の文章です。

これが、石田彰さまの声で耳の奥で再生されるんです(*^^*)

 

My Favorite Things:創竜伝

 

 

創竜伝とは?

物語の主軸は、四海竜王(しかいりゅうおう)の117代目の子孫であり転生した姿である竜堂4兄弟が、天界と人界に渦巻く陰謀に巻き込まれ、竜王の力を半ば強制的に覚醒されながら立ち向かって(?)いくというもの。

 

田中芳樹先生の小説で、1987年に1巻が刊行され、2020年12月に出た15巻でようやっと完結しました。

 

 

竜堂四兄弟とは?

東京中野区の一角に建つ洋館に住んでいる兄弟。物語の主人公たち。

常人を遥かに上回る身体能力を持っていて、第1巻で自分たちは敖家の117代目で、四海竜王の子孫で生まれ変わりだと告げられる。

基本は自称:平和主義者だが、売られた喧嘩には容赦しない。

兄弟は全員1月17日生まれ。

 

●長男:竜堂 始りゅうどう はじめ / 23歳

共和学院高校の世界史教師兼学院理事だったが、叔父の陰謀もあって第1巻で退職するはめになり、作中では所謂ニート。

放っておくと食事を抜くほど活字の世界に没頭してしまうほどの活字中毒者。

前世は東海青竜王 敖広とうかいせいりゅうおう ごうこう

 

●次男:竜堂 続りゅうどう つづく / 19歳

共和学院大学人文学部西洋史学専攻。

幽艶で名工の細工を思わせる美貌の持ち主と表現され、ファッションセンスにも隙がなく、その上毒舌家。幼い頃から長男の始を尊敬しており、基本的には始の言うことにしか従わない。という腐女子ホイホイなあれそれ。

前世は南海紅竜王 敖紹なんかいこうりゅうおう ごうしょう

 

●三男:竜堂 終りゅうどう おわる / 15歳

共和学院高校1年生。

卑怯な真似が大嫌いな喧嘩好き。かなりの大食漢で、竜堂家のエンゲル係数を一人であげている。

前世は西海白竜王 敖閏せいかいはくりゅうおう ごうじゅん

 

●四男:竜堂 余りゅうどう あまる 13歳

共和学院中学1年生。

おっとりとおとなしい性格。幼い頃から不思議な「夢」を見ており、それが竜堂兄弟の秘密につながっている。

前世は北海黒竜王 敖炎ほっかいこくりゅうおう ごうえん

 

読み始めた当初は続さんが推しでしたが、段々と年を重ねるにつれて始さんが推しに変わりました(笑)

 

 

読み始めたきっかけ

私は1993年に刊行されたCLAMP先生がイラストを手掛ける文庫版で初めて知りました。

また、私の田中芳樹遍歴の最初の1冊でもあります。

 

文庫版 創竜伝 第1巻

文庫版 創竜伝 第1巻

 

残念ながらCLAMP先生が描く4兄弟の文庫版はもう普通に手にすることができないみたいですね。

 

 

完結するまで33年かかりました

完結するまで優に33年の月日が経っています。

私が創竜伝を知ったのが1993年ですが……それでも27年経ってます。

 

その間に何度首相が変わったことか。

世界情勢が大きく動いたことか。

 

作中で政治や世界情勢に触れることがしばしばあるので、初めから読み返すと違った意味で面白かったりします(笑)

 

また、まだ携帯電話が普及していない時代ですから、1巻ではこんな表現もあります。

 

始は家に電話をかけ、茉理と夕食をとることを告げた。「ごゆっくり」とひやかす終の声を無視して受話器をおき、サンシャインビルの方角へ、茉理と方をならべて歩きだす。

 

家電を設置しない家庭が多くなった現代では、この「受話器をおき」って表現がピンとこない子たちも多いんじゃないでしょうか。

 

後半になるにつれて携帯電話も出てきて、14巻にもなるとドローンやスマートフォンといった単語まで出てくるのに時代の変遷を感じます(笑)

 

あとは、途中でCLAMP先生の絵のタッチが変わってしまったのが地味にショックでした。

できればシリーズを通して変わらないでほしかったところではありますが。

これも時の流れ、ですかね。

 

14巻、15巻もCLAMP先生版ででたりするのでしょうか?

なんだかんだ言いつつも、買ってしまうんだろうなと思います(^_^;)

 

 

ドラマCD

冒頭で触れたのは、石田彰さまのお名前があるとおり、ドラマCDのものです。

 

1995年に原作5巻相当分(①)が、1996年~1997年にかけては原作1巻〜4巻相当分(②)がドラマCD化されました。

 

しかもこれ、前者と後者では始さんと余くんの声優さんが違うんです。

 

(①/② ※敬称略)

始:速水奨宮本充

続:置鮎龍太郎

終:石川英郎

余:緑川光石田彰

 

いずれにせよ、豪華すぎませんか!?!?!?

どちらを聞いても耳福なんて♡

 

そして、巻末の座談会ももちろん収録されているんですが、もう余くんの可愛いこと可愛いこと!!

 

ちなみに、アニメ化もされています。

そちらも声優さんが異なって、余くんは私の大好きな山口勝平さんなんですが、、、CLAMP畑で育った私にはアニメの作画がどうしても受け入れられず、見れていません。。。

 

 

私にとっての創竜伝

2次創作で小説を書き始めたのが中学3年の頃で、サイトを立ち上げたのが高1のころ。

その当時の文章の書き方は、もろ創竜伝を意識していました。

もちろん、田中芳樹先生の影も踏めないものでしたが。

話し方とか、政治への考え方とか、かなりの影響を受けていたと思います。

 

竜帝に四子あり……から始まる一節は、いまでもソラで言えますし、中国の歴代王朝を覚えられたり、中国史が身近になったのも創竜伝のお陰です^^

まぁ、中国史に関してはかなり頭から抜け落ちていますが(^0^;)

 

他には、五行説四大元素とかの基礎はここからだった様な覚えがあります。

 

 

しかし、初めて創竜伝を読んだ時は余くんより年下でしたが、それが余くんを追い越し、終くんを追い越し、続さんを追い越し、始さんを追い越し……完結するまでにレディーLも超えて、タウンゼントに追いつきそうになるなんて。。。

 

そんなこと読み始めた当初は思いもよりませんでしたが、田中芳樹作品をあれこれと読むにつれ、遅筆なのがデフォルト(失礼)なので、続編がなかなか出ないことへの耐性がかなりつきました(笑)

 

最終巻では確かに「え?これで終るの?」感もありますが、私としては「完結してくれてありがとうございます!」と感謝です。

 

 

 

長々と趣味の話にお付き合いくださりありがとうございました。

わかるわかると言ってくださる同士をお待ちしています。

 

また、少しでも気になってくれましたら、どうぞ読んでみてください^^

完結しているので、安心して一気に読めますよ(笑)

 

 

 

以上、【My Favorite Novels】創竜伝、でした。

 

 

おそまつです。

 

o(_ _"o)